2018年06月22日

直ちに、ブロック塀の確認を!

今回の大阪の地震で、
ブロック塀が倒れて小学生が犠牲になってしまった件を受けて、
国も文科省だけでなく国交省も動き始めたので、
ある程度は広まってくれると思います。
なので、言うまでもないことかもしれないけど、
ブロック塀診断士も言うことで少しでも浸透して欲しいと思うので、
ブロック塀診断士として提言します。
直ちに、ブロック塀の確認を!

・ブロック塀を所有している方、直ちに確認してください!

「へ~、そんな資格あるんだ~?!」って思った方、
はい、あるんですよ、こういう資格も!
また、この機会にこの資格を商売に・・・と考える方もいるでしょうけど、
そもそもその前段階の話ですので、まあ、心配されなくても大丈夫です。

で~、一般の方々にとっては、
どうであれば問題ないのか、わからないですよね。

「建築基準法違反」
「高すぎた」
「増し積みしていた」
「鉄筋は入っていた」
「下の壁との接続鉄筋が短かった」等々、報道されてるから、
結局、「やっぱり専門家にみてもらって・・・」なんてなってしまいますよね。

でもですね、「専門家の意見」を待ってたら、また同じ被害が出てしまう可能性があるわけですよ。

建築基準法だの専門家だの診断士じゃなくても、
一般の方でもとりあえず判断できるポイント。

ダメなところを見つけてください。
「誰が見ても考えても危ないじゃん!」って感じるところを!
 
今回の件にならって、次の2点だけでかまいません。

①増し積みしたブロック塀か?(基礎とは同時期に作られたものか?)
② 傾いてる(気がする)か?

あえて言うまでもない、当然のことです。
でも、実際はそんな塀が、結構あると思います。

別時期に作られたとしたら、
下の壁と上の壁をつなぐ一体化する補強がなければ、
繋ぎ目から倒れるような感じがしますよね。

また、傾いている壁、地震で揺れたら倒れるかも・・・当然のことですよね。

私個人的には、この2点のどちらかがあった時点で撤去すべきと思います。
補強すれば大丈夫かな?とか 診断士に見てもらわなければとか、
専門家だったら分かるだろうとか、そういう次元の話でない状態なのです。

第三者へ危害を加えてしまった場合、所有者の過失になってしまいます。
個人所有の物件について、危険だからと役所は勝手に撤去できません。


私が言いたいこと!

建築基準法等基準なら、
高さがいくつまでなら、
控え壁があったら、
鉄筋があったら
・・・そんなことはわからなくてかまいません。

公共・民間・個人問わず、
自身の責任下にあるブロック塀について、とにかく、すぐ確認して下さい。
確認するだけで終わらず、対応してください。
怪しかったり疑問があったら、放置しないでください。
対策できないなら、撤去してください。
費用かかるけど、他人の命を奪う可能性を減らせます。
もし、事態が発生した時の責任は所有者です。
責任者が被る対価は莫大です。


以前、ブロック塀診断依頼を受けて伺った先での話です。

診断が終わり、注意必要な危ない状況であることを説明報告したところ、
質問をもらいました。
傾いているブロック塀について、
「今は大丈夫だよね?」
そう言われてしまっては、それ以上は答えようがありませんでした。
個人それぞれが、そのつもりの意識でないと、
どんなに専門家や診断士が診断しても意味ないんですよ。


「まだ大丈夫だよね」
「多分大丈夫だよね」なんていう、
よくありがちな根拠のない悠長な理由は無用です。
いつ発生してもおかしくない緊急事態と思って、
是非、行動を起こしていただきたいです



※ブロック塀の撤去に関し、補助金制度を用意している行政があるので
 大いに活用することをおすすめします!



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Posted by れっく at 02:36│Comments(0)世相
 
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