32年ぶりの宿は・・・②
32年ぶりの宿は・・・① はこちら
なんとなく
???感を持ちながら部屋に案内された二人。
「では、ごゆっくり・・・。」
と一言残して去ろうとする従業員の方。
お~い!
夕飯が何処で何時からとか、
風呂が何処にあるとか、
部屋の使い方が云々とか、
どこから来て道中はどうだった?とか、
何にもないのかい?
思わず聞いちゃった!
「お風呂は入れます?」
笑顔で
「はい、どうぞ。」
それだけかい!
まあ、風呂入れるならいいや。
夕飯は、後から来る同行者が申込人だから任しときゃいいし・・・。
どれどれ、風呂は何処にあるのかな?
座卓の上に置いてある案内冊子(回覧板みたいなやつ)を見てみる。
う~ん、各階図が
コピーのコピーのコピーみたいに字はつぶれてるは、
そもそも小さくて読めない。
風呂どこ???
これかな?
いいや、
探検に行っちゃえ!
と、部屋を出て意気込んだそこに風呂の暖簾が・・・。
廊下の壁には
「露天風呂あちら」の表示が・・・。
あるんだ露天風呂!
しかし、風呂から一旦出て、廊下のズッ~と先。。。
まず、
裸族のままでは行けない。。。
そこは、ラウンジって描いてあったような気がしたが・・・。
わ~お、さっきの各階図、古かったんだ~!
う~ん。。。
まあ、迷ってはいないからいいけどさ~。
とりあえず
露天風呂を覗いてみた。
さぶ~~~。。。
冬だから仕方ないが、ここは高台にある建物の4階。
正面には湖・・・寒風吹きすさぶ・・・
寒風は厳しいぞ~・・・
湯船に入ってなきゃ死んでまうぞ~!
まあ、これも露天風呂のひとつかね。
風呂の場所も把握できたので、
ひとまず、部屋に戻って茶でも飲むか~。
ってことで、人数分だけ置いてある菓子に手をのばす。
どんな物なのか気にもせず袋を開けた途端・・・
ボロボロと湯呑み茶碗の中へ・・・
ん?ん?ん?
クッキーなんだが、割れてる!
俺、袋の上から割ったっけ?
連れがもう一つの菓子に手を伸ばす。
開ける前から、
「これも割れてる!」
(菓子は2つしかなかったので、
最初からこの部屋は二人用に準備されていたということ。
どちらの部屋でもいいって言ってたけど・・・おいおい・・。)
このあたりから、
???感が、
怒る前に早々に呆れ感になっていた・・・。
(あることはある。無いわけじゃないからねぇ・・・。)
(続く・・・)
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